現在、日本人のおよそ5人に1人が糖尿病もしくは糖尿病の可能性があるといわれていることをご存知でしょうか。糖尿病患者は年々増えており、現代の国民病の代表としてもあげられるほどです。
糖尿病状態の改善には1日に20g以上の食物繊維を摂取することが有効*だと言われていますが、実際には食物繊維を20g以上摂取するのはなかなか難しいかもしれません。野菜に置き換えると食物繊維20gは、中玉のトマトであれば12個分、ホウレンソウであれば2束半分、ゴボウであれば2本分に相当する量です。
*糖尿病診療ガイドライン2016
食事が乱れがちな現代の生活でこれだけの食物繊維を毎日摂取するのは難しく、なかなか手間がかかると感じる人も多いのではないでしょうか。 そこで今回は糖尿病ケアにおすすめの、安くて便利な冷凍食事宅配についてご紹介します。
※記事内容のみ監修。ランキング、比較部分は「楽チン宅配食生活」運営者が決定しています。
先に要点まとめ
糖尿病の食事ポイント
- 1日3食規則正しい時間に食べる
- 適切なエネルギー量を摂る
- 野菜→おかず→主食の順番で食べる
糖尿病ケアにおすすめの食事宅配
紹介内容
糖尿病/予備軍の
食事療法(ケア)について
食事療法は、生活習慣病をはじめとする様々な病気で用いられる日常的なケアの方法です。この食事療法は糖尿病やその予備軍の方に対しても有効的な手段です。
糖尿病はそもそも膵臓から出るインスリンというホルモンの分泌が悪くなることで発症する病気です。インスリンは血糖(血液中のブドウ糖の濃度)を一定に保つ働きを担っています。
インスリンの働きが悪くなると通常通りに血糖を下げることができず、高血糖の状態が続きます。その状態を放置すると、血管を傷つけ、心臓病や腎不全のような合併症を招く原因となります。
糖尿病の治療では主に食事で摂取するブドウ糖の量を制限することで、体内が高血糖の状態にならないようにコントロールしています。
糖の制限を行うことで弱っている膵臓の負担を軽くし、膵臓機能の回復にもつながります。
【1日3食】
規則正しい時間帯に食べること
食事療法を行うにあたって、まず心得ておかなければいけないのが1日3食を規則正しい時間帯に食べるということです。
制限食は食べないイメージが強く、食事を極端に減らしたり、抜いたりするものだと思っている人も多いですが、糖尿病の食事療法の基本は、適正エネルギーの範囲で栄養バランスを考え、3食規則正しく、ゆっくりと噛んで食べることです。
食べることで治療に取り組むのが食事療法で、食べないことが治療につながるわけではありません。
1日3食を規則正しい時間帯に食べるということをまずは意識しましょう。
自分に適切なエネルギー量を摂ること
次に食べる量についてです。食事療法では自分の適正なエネルギー量を知ることがとても重要です。そして必要以上のカロリーを摂取しないようにし、膵臓の負担を軽減し、働きの回復を行います。
適正なエネルギー量は、標準体重×身体活動量で算出することができます。
その適正なカロリーの範囲内で、糖の摂取量を抑えながらも栄養バランスよく食事を行うことが重要です。
- 小児や思春期についてはこの通りではない。
- 標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22
たとえば、身長160cmの人の標準体重は・・・・1.6×1.6×22=56.32kg - 身体活動量は体を動かす程度によって決まるエネルギー必要量(kcal/kg標準体重)
引用:日本糖尿病学会より
栄養バランスの良い食事を食べること
糖尿病の食事療法では、決められたエネルギー範囲内の量の食事で、いかに栄養バランスに注意して食事を行うのかが大切なポイントです。
糖尿病の食事療法では、たんぱく質、脂質、ビタミンミネラルなどの栄養素*をバランスよく摂ることが重要です。
※腎臓の合併症がある場合は、たんぱく質、カリウム・ナトリウムなどの制限が必要になるためこの限りではありません。
1日の摂取カロリーの半量程度を炭水化物で摂り、たんぱく質は標準体重1㎏あたり1.0g ~1.2gの摂取量を目安にし、残りのエネルギーを脂質で摂るというのが一般的です。
また食物繊維は糖尿病の状態改善に効果があるため、毎日しっかりと摂ることが大切です。
糖尿病ケア/予備軍におすすめの
冷凍宅配食(弁当)ランキング
糖尿病ケアにとって欠かせない食事療法ですが、決められたカロリーの中でタンパク質やビタミン、食物繊維をしっかりととることは容易なことではありません。
そこで活用したいのが食事宅配です。食事宅配は管理栄養士が献立を考えているので、糖尿病患者や予備軍であっても安心して口にできるメニューが用意されています。
食宅便 低糖質セレクト
食宅便の低糖質セレクトは管理栄養士が監修した献立をもとに作っているメニューです。糖質セレクトはおかずのお弁当を冷凍したもので、糖質は1食当たり6g前後に抑えられています。
おかずの糖質がしっかりとカットされているので、一緒に白米(お茶碗1杯150g糖質55g前後)を食べても適正カロリーの範囲内でバランスよく栄養を摂取することができます。約20品目の食材がふんだんに使われた食事は、制限食のイメージを覆すほどおいしいものです。
ウェルネスダイニング
糖質制限気配り宅配食
ウェルネスダイニングの糖質制限気配り宅配食は糖質の摂取量をコントロールしたい人向けの食事です。1食当たりのカロリーは240Kcal前後で、塩分も2g以下、糖質は15g以下に作られています。
無理のない範囲で始めることができる糖質制限食は好評で、お茶碗に半分程度のご飯と合わせて食べてちょうどいいように設計されています。 (茶碗半分 75g、糖質27.55g)
過度な糖質制限はストレスになるという人におすすめの糖質制限食です。
nosh-ナッシュ
nosh‐ナッシュは他の糖質制限食よりも、少し自由度が高い食事が人気を集めています。nosh‐ナッシュの献立はすべて自分で選ぶため、糖質摂取量を自分で管理できる人向けです。
料理はインターネット画面でフィルタにかけて検索できます。糖質のフィルタにかけると、糖質の含有量が少ない順におかずやデザート、スープなど様々なものが選べるようになっています。
メニュー数豊富で食べ飽きず、1食あたりの糖質も自分で簡単に確認できるので糖質制限やカロリー制限などの自己管理ができる人におすすめです。
糖尿病におすすめ
食事宅配を安さで比較
糖尿病におすすめの食事宅配ですが、比較しやすいように表にまとめてみました。金額も合わせて確認できるので、自分に合ったものを探してみてください。
食宅便 低糖質セレクト |
ウェルネスダイニング 糖質制限気配り宅配食 |
nosh-ナッシュ | |
1食あたりの金額 | 560円 | 694円 | 592円~ |
1ヶ月(30食) あたりの金額 |
16,800円 | 20,829円 | 17,755円 |
送料 | 送料390円 | 初回送料無料 定期便350円 通常便700円 |
初回送料無料 2回目以降900円 |
急激な血糖値上昇を防ぐために
食べ方も工夫しよう
糖尿病にとってインスリンの大量分泌は膵臓の負担になるため避けるべきことです。食事でいくら糖質を制限しても、食べ方によっては血糖値の急激な上昇につながってしまい、インスリンが大量に分泌される要因になってしまいます。
大量の糖質を摂取しなくても食事による血糖値の多少の上昇は避けられないものです。ではどのような食べ方が良いのでしょうか。
ゆっくりよく噛んで食べる
糖尿病もしくはその疑いがある人は食事の食べ方、食べる時間を今一度見直すことをおすすめします。昔からよく言われている、ゆっくりよく噛んで食べるというのは健康のためには欠かせないことです。
よく噛まずに食事を流し込むように食べてしまうと、血糖値が急激に上昇する原因になってしまうだけでなく、肥満を招くことにもなります。
咀嚼は顎を鍛えるだけでなく、満福中枢の刺激に繋がり、自然な少食につながります。またしっかりと噛むことで急激に血糖値が上昇するのを抑えることにもつながります。
野菜→おかず→主食の順番で食べる
食べる順番も血糖値の急激な上昇を防ぐには重要です。始めは野菜や汁物、おかずから食べ、いきなり主食などの炭水化物を摂取するのは避けるようにします。
野菜や汁物、おかずから食べ始めるのは、食材に血糖値の急激な上昇を抑えてくれるものが多く含まれているためです。
特に水溶性の食物繊維を多く含む海藻類や豆類は血糖値の急激な上昇抑制には効果的です。
同じおかずでも、イモ類のように糖質を多く含んだ食材は血糖上昇を防ぐにはあまり効果がないため、注意しましょう。
3食ともエネルギーバランスを均一にする
食事療法において1日3回規則正しく食事をすることは大切ですが、同時に3食のエネルギーバランスも大切です。というのは、1日3回の食事で、なるべく偏りなくエネルギー摂取を等分できるのが理想的です。
例えば、1日に1800kcal摂取できる方は1食当たり600kcalずつ、3回の食事で合計1800kcalを目指せると良いでしょう。
人によっては朝はパンだけ、昼は外でガッツリ、夜は手軽にという人もいるかもしれません。
しかしこのような食べ方では1食ごとの栄養バランスが悪いだけでなく、特にたくさん食べたときは血糖値がより高くなり、その状態が長時間持続してしまうことで、体の負担となってしまいます。
食事療法では3食のエネルギーバランスが取れているかどうかも大切です。1食ごとの食事を大切にし、1度で大量のエネルギーを摂りすぎないようにしましょう。